《MUMEI》 「健志はしばらくここにいるでしょ?怪我も治ってないし」 私は 健志に訪ねてみる。 「ああ…そうなるのかな?でも、村の人達は俺のこと敵視してるみたいだし…」 健志は落ち込みながら言う 「皆にはちゃんと説明すれば、健志を敵視することもなくなるよ!村の皆は良いひと達ばっかりだよ!」 私は健志に必死で そう言う。 「そっか。まあ…両親には後で説明すれば良いしね。しばらくお世話になります。」 と、健志は頭を下げる。 けど 背中を少し曲げたからか、健志は背中をさすっている。 背中の傷が痛いらしい。 「いいから健志は横になってて!」 慌てて健志を布団に寝かせた。 「私は隣の部屋にいるから何かあったらなんでも言ってね!」 そう言うなり、私は 部屋を出る。 (健志…とても良いひとだ) 悪いことをするような気配はなかった。 何か事情があって こっち(森)の方に来たんだ それで 迷ってしまっただけなんだ… 私は思い違いをしていたことを深く反省した。 前へ |次へ |
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