《MUMEI》
何で
   〜歩視点〜


これからも

早起きしてこよっかな〜♪


そしたら麗羅チャンと

沢山話せるし♪


そんな幸せに浸っていた時

教室のドアが開いた。


ちぇっ・・・。


もう2人きりの時間は

終わりか。


すると入ってきた奴は

同じクラスの奴じゃなかった。


???


するとそいつは

口を開いた。

「麗羅チャンおはよう!」


麗羅チャンは、ペコリと

お辞儀をした。


何!?

何なの・・・!?

俺だけついていけてない感じ・・・!?

つ〜か

さっき"麗羅チャン"って呼んだ・・・!?

俺は、この雰囲気についていけず

口を開く。

「麗羅チャン・・・?

誰??」


すると代わりに

そいつが答えた。


「あっ俺、2組の

村上 勇人です!」


「ふ〜ん。で村上が

麗羅チャンに何の用なの?」


「あっ昨日、

教室に行くって


麗羅チャンと約束したから!」


はっ???

意味分かんね〜!


何でこいつが??


俺は、そいつの肩に手を回し

麗羅チャンから

離れる。


話が麗羅チャンに

聞こえないように。

「お前麗羅チャンの何??」

「えっと今のところは

友達ですが

まぁ時間の問題ですかね・・・。」

村上は、顔を赤くして答える。

「どういう意味だよ?」

「昨日告白したんだけど

友達からなら

いいって言ってくれて。

俺が喜んでたら

麗羅チャンも嬉しいって・・・。

今日も一緒に帰る約束しましたし。」


何だよそれ・・・。


俺全然麗羅チャンに近くねぇじゃん。


何でお前なんだよ・・・。


俺が告った時は


"興味ない"の1言だったじゃないかよ・・・!


もう泣きそう・・・・・。


俺はそいつの肩を離し

教室を出て行った。


麗羅チャンは、もちろん


追いかけてきてくれなかった・・・。

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