《MUMEI》
両想い
｢夢子、なんで私にあんなことしたの...？｣

そんなの...言えないよ...
姫子おねぇちゃんのことが好きだから...なんて...
そんなこと言ったら絶対...嫌われちゃう...

でも...もう嫌われてるかもしれない...

気持ち悪い妹だって思われてるかもしれない...

だったらもう...めちゃくちゃにしてしまおうか

...そんなこと私はできないや

｢姫子おねぇちゃんが...羨ましかったの...｣

｢...え？｣

｢姫子おねぇちゃんはさ、勉強もできるし可愛いし優しいし何をやっても完璧で...だから私...ちょっと姫子おねぇちゃんをからかってやろうと思ったんだよ...｣

｢...そっか｣

...

もう終わりだ
もう姫子おねぇちゃんに口聞いてもらえないかもしれない

嫌われた...嫌われた...
なんで...実の姉を好きになっちゃったんだろ...
なんで...あんなこと...しちゃったんだろ...

涙が...止まらないよ............

｢夢子...私は完璧なんかじゃないよ...｣

...姫子おねぇちゃん...？

私の見ている姫子おねぇちゃんはいつもずっと完璧だよ...？
悪いところなんて...ないのに...

｢私ね...夢子のことが好き...妹としてじゃなくて女の子として...｣

え...？

｢や、やだな、姫子おねぇちゃん...私に気使わなくていいのに...｣

｢いつも夜になると夢子の小さい頃の写真見ながらいつの間にか指で下をイジってるの...｣

｢で、でも！私が姫子おねぇちゃんにディープキスした時、凄い拒否ったじゃん...!!｣

｢それは...急でびっくりしたからよ...!!｣

え、え、それじゃあ...
私と姫子おねぇちゃんは...両想いなの...？
ずっと私の片思いだと思ってた
好きになっちゃいけないと思ってた...

｢姫子おねぇちゃん...本当に...？｣

｢夢子...さっきの続き...やる？｣

姫子おねぇちゃんを...姫子おねぇちゃんを犯せる...!!
ずっと一人で妄想してた...
姫子おねぇちゃんを...私のものにできる...!!

｢姫子おねぇちゃん...逃げない...でね？｣

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