《MUMEI》 ハジマリ「ここ…だ…」 自分の身長の何十倍はあるだろう、大きな門。 「さぁ。中に入りましょ?」 綺麗な着物をきて、いつもよりお洒落な祀に連れられ 本日からこの城で働くことになった。 ギィイイ、と音を立てて開いた先に広がる広い広い庭。 「すっご…」 るんるんとしてる祀に馬車に乗せられ 大きな城へとはいる。 中は赤を基調とし、とても煌びやかに装飾されていた。 「いらっしゃいませ、祀さま。 こちらがお話いただいていたお嬢さんでございますか?」 「こんにちわ! そうよ。黄月というの。」 「黄月といいます。よろしくお願いします」 「とてもお美しい方ですね よろしくお願いします。黄月さん。 わたしは旧鼠のタマといいます。」 駆け寄ってきた執事さん…タマさんは 見るからに鼠だった。 でもやっぱり大きい。 「では、セイギョク様に挨拶にいきますか」 ぱぁぁあっっと華やかに笑った祀。 よっぽど好きなのね。 「では、こちゅらへ。」 …噛まれたことは触れないでおこう 前へ |次へ |
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