《MUMEI》 ・謎の青年が乱入してきた事により、騒がしかったミナと白ウサギも無言になっている。 「…え?」 文字だけを見れば混乱している少女にふさわしい言葉なのだろうけど、私の場合は本当に聞いていなくて聞き返しただけだった。 そして再び沈黙が訪れる。 さっきより空気が悪くなったのは気のせい………であってほしい。 そんな沈黙をやぶったのは赤の騎士長だった。 しかもくそムカつく形で。 「___ブハッ、アヒャヒャヒャヒャヒャ!!……ぷ……く…」 お腹を抱えて笑い出した騎士長は一向におさまる余地がない。 やがて数分後、やっと騎士長は息を整えながら口を開いた。 「…アンタみたいなアリスは初めてだよ。 ………ねぇ、オレを護衛にしたら守ってあげるよ?」 「結構です」 「うわ即答」 そうして騎士長はまた笑い出す。 意外と笑い上戸なのかもしれない。 「…て、俺を忘れるな!」 「「「「あ」」」」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |