《MUMEI》
日常
「ん……」

目を開ければ見慣れた天井

回りには真珠……

売れば高くつくだろう

それくらい大きな真珠……


一粒つまみ上げた

「何で、こんなものを
みんな欲しがるの?」


私にとって真珠は身近なものでしかない

だって……



真珠は私の


涙だから………


「こんな力要らない!!」


カラン…

涙…真珠が出てきた……


止まることなく出てくる…


「なんだ、今日は
なにもしなくても出てくるな〜♪」


声の主は


アイツだった……


私を…ここに閉じ込めている…

真珠を欲す……悪いヤツ…


「学習したのか〜?でも、それはそれで
つまんねぇ〜な〜」


「…!?」

からだが震える……

いつものように……

ドカ!!

「…う…」

「もっと泣けよ!!」


暴力をふるうんだ…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫