《MUMEI》
要side
半年くらい前に美夜が拐われた

みんなで探したが見つからず

情報もなし

幼馴染みで美夜の彼氏でもある奏は

ここ半年死人のような顔だった

だが、一ヶ月前に

蔵田組が少女を監禁していると報告があった

で、今に至る




「お兄ちゃんが……!!」

「要が……!!」

何固まってんだ


「置いてくぞ」


「だって、お兄ちゃんが女にそんな……」

「明日、地球が終わってしまうんだ……」


そんなに驚くか

「だ…れ…?」


「俺は東條要。起きれるか?」

「お兄ちゃん!!雫は動けないの!!
アイツに暴力をふるわれて」


暴力……

蔵田はこいつに暴行したのか

「もうちょいボコッとけば良かった」

俺は雫をそっと抱き上げた

「…!!…」


「痛むか?少し我慢してくれ」

ふるふる

「びっくりしたの……」

「そうか。ここ出るぞ」







「ねぇ、それにしてもこの部屋何で
こんなに真珠が落ちてんだ?」

「…!?」

雫?


「奏!!早く出よ!!」


美夜が誤魔化した?

なにかあるな……

俺たちは部屋から出て

庭を歩いていた


「おーい!!要!!奏!!」

「こっちは片付いたぞ!!」

「メシ!!」


ギュ…

怯えてんな

「大丈夫だ。あいつらは俺たちの仲間だ」

「なにも…しない……?」

「嗚呼、なにもしない。逆に仲良くなろうと
してくるかもな」


雫は首をかしげている

可愛いな

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