《MUMEI》 嗚呼、そこは神の世界「大丈夫ですか?」 男の人の声が聞こえた。目を開くと、そこには、紫色の髪に青い瞳のおっとりした、でもどこか神々しい人が私を心配していた。 「ビックリしましたよ、いきなり空からあなたが降ってきたんですから」 (いきなり…何?) 状況が理解できず、私はボーっとしていた。横を向くと、金色の布団が輝きを放っていた。 「あっ!頭がボーっとしてるんですね?ちょっと待って下さい、意識がハッキリする良い薬があります。」 そう言って男は、何やら怪しげな紫色の液体を棚から取り出した。とてつもなく強烈な臭いにおいがプンプンする。そのにおいのおかげで、私は言葉を発することができた。 「あの…そのにおい、やめて下さい。もう大丈夫ですから……」 男は有無を言わさず紫色の液体を私の口にガボッと入れた。…その味は、私の記憶には残らなかった… 次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |