《MUMEI》
微妙な空気
   〜麗羅視点〜


歩が去っていき

村上に尋ねる。

『歩どうしたんだ?』


「えっあ・・・さぁ・・・・・?」


『ふ〜ん。』


その時、栄実と海が

教室に入ってきた。

「麗羅、おは〜☆」

「麗羅チャンおはよ〜☆

って君、2組の村上くんだっけ?」


『海知っているのか?』

「ん゙〜。まぁね・・・。」

海は、微妙な表情をした。


???


栄実の方を見ると

斜め下を向いて

目が合わないようにしていた。


「あれ?今日歩もう来てんの?

でも教室に居ないじゃん。

どこ行ったの?」っと海。


『さっき出て行った。

どこ行ったか・・・分からない。』


「そっか。」

すると海は

携帯を取り出しピコピコつつきながら

教室から出て行った。


微妙な空気が流れた。


そんな空気を察した栄実が

「えっと蝶野 栄実です☆

村上くん?よろしくね☆」

「あっうん栄実チャンよろしく!」

栄実は、笑っていたが

なんとなく

いつもみたいな

自然な笑顔ではなかった。


予鈴が鳴り

村上は隣のクラスに帰っていった。

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