《MUMEI》 野宿警察から逃げきったジョーカーは、誰もいない草むらで一晩過ごすことにした。いつもなら空き家などの屋根つきの場所で寝るのだが、今ジョーカーがいる場所の近くに空き家はなく、しかも色んなマフィアが所々うろついてるため、身動きがとれない状態だった。 「はあ…野宿なんていつぶりだろう…」 そんなことを呟きながら寝やすい場所を探す。すると、ジョーカーがいる場所の近くにちょうど良い寝場所を見つけた。ジョーカーは平面の草むらの一角で寝ることにした。 ザァァァ… ジョーカーのいる草むらに強い風が吹き付ける。ジョーカーは、着ている大きめのコートを一端脱ぎ、自分の体にかけた。それでも風は止まない。ジョーカーは寒そうに震えていた。 前へ |次へ |
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