《MUMEI》
入学・入寮編
私の瞳は珍しいらしい。


右目が碧く
左目が紅い
オッドアイの瞳。



昔はこの瞳のせいで
色々言われていたけど、
もう そんなこと
無くなるんだ!




「わあ、おっきい寮!」




たどり着くと、
そこには

マンションみたいに
大きな建物が
そびえ立っていた。




その建物は華咲学園の
寮のひとつだった。


華咲学園とは、
義理の母が経営している
超エリート学校だ。


義母によれば、
社長令嬢・令息が
沢山いる
金持ち学校らしい。



そしてこの寮は
いくつかある寮のうちの
ひとつだと聞いた。




どんな人達が住んでるか
まだお義母さんから
聞かされてないけど、
初めての学園生活は
すっごく楽しみ!!



「…あ、ここの寮の人かな?」



短めの黒髪で
ブレザーの制服を
着ている、ちょっと
気難しそうな男の子が
建物の真ん前に
立っていた。


私は、彼が
寮の中に入る寸前で
慌てて声をかけた。


「すいませーん!」



私の呼び掛けに
応えるように、
彼は私のいる方を向いた



「ちょっと聞きたいんですけど、花園寮ってここですか?」

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