《MUMEI》 ポーン… 花園寮の入り口の 扉が自動で開いた。 スタスタ歩く蓮華くんに 追い付いたとたん 何かが飛び込んできた。 「花園寮へようこそ〜!!」 「うわゎっ!?」 いきなり抱きついてきた ツインテールの女の子が 私を歓迎するような 言葉を発してくれた。 蓮華くんもそうだけど… この寮に住む人って 皆 美形なの!? 「私、百合坂美鞠っていうの!美鞠でいいよ〜」 「あ…私は桜。よろしくね!」 「ふむ、さくらんだね!」 「えっ、さくらん!?」 どうやら美鞠さんに 勝手にあだ名を つけられたようだ。 でも、あだ名なんて 今までつけてもらった ことがないから、 ちょっと嬉しいかも… 「おい」 蓮華くんの声が 遠くに感じ、辺りを 見回すと ラウンジらしき場所の 近くにあるエレベーター の前にいた。 「置いてかれたいのか」 「あ…今行くっ!」 いつの間に あんなとこまで…! 前へ |次へ |
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