《MUMEI》

「――――はあ…」

脱衣場で洋服に手をかけながら
思わずため息がこぼれる

疲れたな…ホント。


――シュッ…サッササッ…

「ん…ふぅ…」

ブラを外して全裸になり一息つく
胸がEカップある私にとって
ブラは苦しくて苦痛なのだ


漸く一人になれた上に
お風呂で1日の疲れを癒すのが
何より好きな私にとっては
気が緩むのも致し方ない


それに…あの龍が掃除したお風呂。
何だか不釣り合いな組み合わせに
好奇心が出てくるのも無理はない


「ちゃんと掃除できてるのかな…」

――フワッ

「―――失礼なお嬢さん。」

「んッ!!!?」

背後から急に抱き締められ
大きな手で口が塞がれる

この声は…

「…んぅっ!!(龍っ!)」

ちょっと何するのよっ///
今…全裸なんだけどっ!!!!


「んぅっ!ん〜!…っン!ンん!///」

離しなさいよ変態!!!

必死にもがくががっちりと力の入った
龍の腕はびくともしない

左手で口をしっかりと押さえつけ
右手は胴体に回されている


―――ッ…ツツ――……

「んぅっ!?///」

不意に龍の右手が私の胸の谷間から
お腹にかけてをなぞる

冷たい指先に体がピクリと反応してしまう


「…感じてんだ?…お嬢さんエッロ…」

耳元で囁く龍の色っぽい声にクラクラする


「ンン!んぅ……〜〜!」

離してくれと必死に訴える私


「離してほしいか?
…でもこんなに感じてるけどな」

――――フゥッ…

耳に生暖かい吐息が吹き掛けられる
また反応する体に恥ずかしさで火照る

「じゃあ…
大きい声出さないって約束できるか?」

その問いかけに必死に首を縦に振る


―――フワッ…

体が自由になる

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