《MUMEI》

『どうしたの?』



紅薔薇さんが
私の顔をのぞきこむ
ように見ている。



「なんでもないよ!」


『本当?なら良いけど』


「紅薔薇さん、もしよければ一緒に掃除しない?」



せっかくわざわざ
来てくれたのに、
そのまま帰しちゃうのは
いけない気がする。



『もちろん、いいよ!』




紅薔薇さんは
快く引き受けてくれた。


私は一端荷物を置き、
着ているブレザーの制服
のポケットから
部屋の鍵を取り出した。


その鍵を鍵穴にさして
扉を開ける。



ガチャッという音と共に
私は部屋の中に
ワクワクしながら
入った。
紅薔薇さんも後に続いて
入ってくる。



『お邪魔します。』


「一人部屋なのに、こんな広いんだぁ!」



玄関から見て、
真っ直ぐ長い廊下の先に
リビングがあった。

廊下を歩いていると
横にシャワールームが
見えた。
そのすぐ近くには
お手洗いもあった。


リビングに着くと
廊下からでは見えない
ところに小さな台所
があった。


さらに奥には寝室があり
その隣の部屋は
和室になっていた。




高校3年間ここで
暮らすんだ……!






『あまり汚れてないね』


「そうだね〜」




部屋を見回し、
掃除する必要がないと
判断した私は、
少ない荷物を分けて
本を机に並べたり
着替え等をクローゼット
の中に入れはじめる。

紅薔薇さんも
親切に手伝ってくれた。

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