《MUMEI》

美鞠さんに言われた通り
一階のラウンジに
向かった。




ポーン…



エレベーターが
一階についた。

私はエレベーターを
降りてすぐにある
ラウンジの方を向くと…








パンッパァンッ!!



「ようこそ花園寮へ!!」




クラッカーの音と共に
何人かの声が
聞こえてきた。


その声に導かれるままに
私は足を運ばせる。





「え…何これ!?」



辺りを見ると、
まるでパーティーが
はじまるといった感じの
飾り付けがしてあった。


そしてラウンジの中央に
美鞠さん、紅薔薇さん、
少し離れたところに
蓮華くん、
さらに奥に隠れている
ところに椿さんが
いた。


「いや〜、さくらんにバレないようにするの大変だったよ〜」


『うまくいったかな、桜ちゃん歓迎会』


「歓迎会の準備は美鞠さんがしたんだよね?これだけの用意大変だったんじゃない?」


「なんのこれしき!!らんらんは気にしすぎだよ〜」


「…………」




皆一斉に喋りだす中、
蓮華くんだけが無言…


私のこと嫌いなのかな?




「さくらん?」


『気に入らなかった?』



私の顔色を伺い、
美鞠さんと紅薔薇さんが
ボーッとしてる私に
話しかけてくれた。



「ううん、すっごく嬉しいよ!私のためにありがとう、皆!」


蓮華くんをチラッと
見ながらも、
私は美鞠さん達と
パーティーを開始した。

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