《MUMEI》 店に入ったとたん、ジョーカーは銃を店主に突き付けて食料を要求した。 「ひぃっ!?なんなんですか、あなたは!?」 「黙らないと撃つぞ。さっさと商品を渡せ!」 目の前にある銃を見て店主は息を飲んだ。そしてジョーカーに従って戸棚に入ってる飲食物を片っ端からジョーカーの前に置いた。 「こ…これで勘弁して下さい…殺さないで下さい…!」 目の前に置かれた飲食物の数々を、予め持っていたやや大きめの袋に詰めれるだけ詰めると、ジョーカーは立ち去った。 入店してきた客にいきなり銃口をつきつけられ、己の命を守りたいがための必死の行動で危機を逃れられて安堵した店主は、その場に座り込んでしまった。 「はぁ…やっぱ、マフィアってやつはおっかないな……」 座り込んだままそう呟いた店主は、しばらく恐怖で立ち上がれなかった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |