|
《MUMEI》 俺は桜の腕を掴み、 すぐさま謝った。 「わ…悪かった。」 「えっ……」 何を言ってる、俺!? 確かに、不快な気持ちに させてしまったのは 悪いと思っているが… 心の中でぐるぐる 考えていると、 桜がまた少し前みたいに 可愛く笑った。 「謝ってくれてありがとう！」 あっ……… やっぱり 笑うと可愛い…… いや、だから 何を考えてるんだ！ 俺はただ理事長に 面倒事を押し付けられた だけであって、 決していかがわしい事を 考えてる訳じゃ……!! 「白くん？どうしたの」 「いや、なんでもない。俺は先に戻る」 桜を独り残し 俺はさっさと自室に 戻った。 ﾎﾟｰﾝ… エレベーターが 屋上に着き、 俺はそれに乗り 二階のボタンを押す。 「はあ…本当、どうしたんだ？俺……」 片手で頭を抱え、 またもや考えだす。 しかも、さっきの 桜の笑顔が 頭から離れない… 二階に着いたため エレベーターを降り 自分の部屋に入った。 だが入ったとたんに また例のあの人が 電話をよこしてきた… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |