《MUMEI》 俺は痛い目に あいたくないため 電話に出た。 「もしもし、またなんですか?理事長」 「ちょっと、何桜を独りにしてんのよ!?」 ……なんで知ってるんだ そしてマジで 俺を監視してるのか… 「言いたいことは色々ありますが、まあ良いです…てか、独りにしちゃいけないんですか?」 「あの子可愛いから、すぐ狼に食べられちゃうわ!!」 「…………」 ああ…ただの親バカか。 「大丈夫ですよ。今ごろ部屋に戻ってるでしょうし」 「なによーその言いぐさ、まさかアンタ桜食べる気!?」 「なんでそうなるんですか!?物理的に食べられないでしょう!!」 「アンタも変にクソ真面目ね…ってそうじゃなくて、私が言いたいのは桜を女として見てるかってこと!」 女として? …それってまさか… 「違いますから!!」 俺は全力で否定した。 「あいつをそんな風に見るなんてありえないです!!」 「…まあ、アンタならそう言ってくれると思ったわ。アンタ、独りでいたいって言って花園寮に入ったんだものね」 あわてふためいていた はずが、その言葉で 俺は正気に戻った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |