《MUMEI》
危険、新たな神様降臨
ブワァッ!!


「わっ…何!?」


出口を探そうと廊下を静かに歩きはじめたとき、目の前に何かを覆い尽くすような感じで金色の花弁が舞っていた。

「おい人間…逃げようとするとはいい度胸だな」


やがて、舞い散る金色の花びらの中から一人の男性が出てきた。声はあのまったり神様よりもずっと低く、そしてまた神々しいオーラが解き放たれていた。


「えっと…あなたは?」

「俺は果陸(かろく)。あのアホ同様、神のひとりだ」

「か…神様!?」



やばい…さっきのアホ神様よりもやばい気がする!
私が逃げようとしたことも知ってるみたいだし…



「おとなしく戻れ、人間。厄介なことになりたくないのなら」



(戻った方が良い…かも)


何故か直感でそう思った

私はおとなしく果陸という神様の言うことを聞き、アホ神様のいる部屋に戻った。




「遅かったですね〜」


部屋に入ると、また飲み物らしきものをつくっている滝芽様が正座していた。



「おい滝芽!!この人間、逃げようとしてたぞ」


「あ、果陸〜!来てたんですね〜。彼女が逃げたんですか?」


「うっ…すいません…」


「いえいえ、ちゃんと戻って来てくれたので良いですよ〜」


「まったく、お前は甘過ぎるんだ!」

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