《MUMEI》

わぁ〜、ここが
私のクラスかぁ!



華咲学園高等部校舎で、
クラス分けされた紙が
学年別に貼られていた。


驚いたことに、
この学園は
男女混合クラスと
男子クラス、女子クラス
があった。

私は男女混合クラスの
1年1組になった。


皆はどこのクラスかな?



「さくらーん、何組だった?」


「私は1組だったよ。美鞠さんは?」


「え〜っ!?私2組だよ〜っ…皆バラバラじゃーん」


「え、皆…?」


「はーくんとランランは8組の男子クラス、しーちゃんは6組の女子クラスだもーん!」


「えぇっ!?」




本当に皆バラバラだ…

どうしよう、
クラスに知り合いなんて
いないし…
いきなり一人ぼっち!?


私は急に緊張してきた。



そりゃ独りで頑張るとは
言ったけどさぁ…






……いや、
うじうじ言ってても
仕方ないよね!


今生の別れじゃ
あるまいし、
また来年クラス替えも
あるし!

そもそも、
寮で話せるしね!

よし、私は私で
頑張ろう!



…と、その時…



「緊張してんの、バレバレだっての」


「あっ、蓮華くん…」



私が自分のクラスの前で
百面相していると、
いつのまにか蓮華くんが
隣に立っていた。


「お前らしくしてりゃあ友達もできるだろ」



どうやら蓮華くんには
私の気持ちを察知する
能力があるみたい。
……私が不安なの、
見抜いてたんだ…


「…うん!頑張って友達つくるよ!」


「プッ…小学生かよ」


「あーっ!?今鼻で笑ったでしょ!!」


「笑ってないって」


「いーや、笑った!」



友達つくるぐらいで
そんな緊張しなくても…
ってカオしてるもん!

……でも、蓮華くんが
隣にいてくれるだけで
緊張がほぐれてきた。

ありがとう、蓮華くん


しばらくして私は
蓮華くんと別れ、
自分の教室に入った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫