《MUMEI》 拒絶〜麗羅視点〜 『私は・・・、す・水族館。』 だって動物園は ・・・・・臭いだろう? 「麗羅が、水族館がいいなら 栄実も水族館がいい〜☆」 「じゃあ水族館ってことで♪」 「「決定〜☆」」 行き先が決まった頃には みんなお弁当を食べ終わっていた。 するとまた歩が口を開く。 「麗羅チャン。 村上とどうやって知り合ったの?」 さっきとは違い 少し真剣な顔だった。 私は、昨日の朝を 思い出しながら答えた。 『昨日の朝 村上が友達になろうって声を かけてきたから 友達になったんだ。』 「友達からって 村上に言われて ・・・・・嬉しかったの?」 私は、頷いた。 私は、歩が何でこんなことを 聞いてくるのか 意図が分からなかった。 友達が出来るのは 嬉しいこと。 当たり前のことなのに。 すると歩は質問を続ける。 「今日も村上と帰るの?」 また私は頷く。 「村上のこと好きなの?」 好き・・・? 村上は、いい奴だ。 だから嫌いではない。 私は、曖昧に頷いた。 すると歩は ガタッと音を立てて 立ち上がった。 いつもの歩じゃない 冷たい口調で 「だったら水族館も 村上と行けばいいだろ!」 っと言い残して 去っていった。 私は、今何が起こったのか 分からずただ呆然と 席に座っていた。 ただ分かったのは 歩に拒絶されたってことだけ。 前へ |次へ |
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