《MUMEI》

母親は鬱病にかかり、病院へ。父親は家を出ていった。
私はひとりぼっちになってしまった。

親戚の家を転々とするが、引き取ってもらえず、施設に入った。

7歳の頃だった。

施設には同世代の子供たちが数人いた。
幼い頃から施設で暮らしている子が多くて、なかなか馴染めなかった。

そんな私に声をかけ、気にかけてくれた男の子がいた。
毎日、声をかけてくれた。

おはよう。

今日は何して遊ぼうか。

一緒に学校へいこう。

洗濯手伝ってあげるよ。


毎日、優しい笑顔で私に話しかけてくれた。
だんだんと心を開くことができた。

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