《MUMEI》 時がたち、私の10歳の誕生日に将太がくれたプレゼント。 それが、のちにわたしの魂が宿る、うさぎのぬいぐるみだった。 その日から私は、将太がぴょん子と名付けたそのうさぎのぬいぐるみを宝物にした。 ぴょん子を大切にする私をみて、将太は嬉しそうに笑っていた。 この頃くらいから、私は将太に恋心を抱いていた。 なかなか素直になれずに、思ってもないことをいったこともあった。 「ねーねー!はるちゃんってさ、しょうちゃんのこと好きなの?」 「そんなわけないじゃん!将太なんて、ただのガリ勉だし!」 将太は、怒ることもなく、そうだなー。と言って笑っていた。 ただ、いつもの笑顔ではないことに気づいていた。 胸がいたかった。 いつも後悔していた。 、 前へ |次へ |
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