《MUMEI》
皐月の嫉妬
「もう一回…シよ?結衣架ちゃんみたいな美人を抱ける機会なんて、もう二度となさそうだし」

「口が上手いねぇ〜嬉しくなっちゃうでしょぉがぁー」

もう何が何だか
分からない。

自分がしてる事も
自分が言ってる事も。

ただもっと気持ち良く
なりたいと思った。

「挿入れるよ」

クチョッ

「!!」

さっきよりも気持ちい、
これは。

「…な 生は駄目ぇっ!」

そう叫んで体を押す。

でもビクともしない。

クチュックチュッ
クチュックチュッ

ナカを掻き回される。

「や やだぁっ!ァっ!…んぁ!やぁぁん!」

「ごめん結衣架ちゃん…」

「んぁ…謝らないで抜いて…っ」

「ごめん…ごめん…」

と、その時。

ゴンゴンゴンッ!

「結衣架!!結衣架!!いるんだろ!?返事しろよ結衣架っ!」

…皐月。

皐月の声を聞いた瞬間、
酔いが醒めていく。

「…っ、皐月!」

「…!結衣架!」

「誰?結衣架ちゃん」

「か…」

“彼氏”と言っても
いいだろうか。

他の男と繋がったままの
私が、皐月の事を
彼氏と言っても、
いいのだろうか。

バンッとドアが開く。

「結衣架!」

「…あ」

生で挿入れられたままの
体勢を見られる。

「…っのやろ」

ゴンッと男を殴る皐月。

「…あ!や やめて…!」

急いで止めに入る。

「何で止めんだよ!」

「わ 私が…私が悪いから。お酒に酔ってセックスしちゃったの!だから…だから…!」

「……分かった。結衣架に感謝しろよ、お前」

男を睨み付けて
私の腕を強く掴み
引っ張る。

…どうしよう、
絶対怒ってる…。

スタスタとクラブを
出て駅に行き、
電車に乗り込む。

私は黙って
引っ張られるままに
ついて行く。

ついには家に着くまで
終始無言だった皐月。

玄関のドアを開けて、
玄関に入り込む。

「…ごめんなさ…んっ」

無言に耐えれなく
なった私が謝罪の言葉を
皐月にかけると同時に
キスをされる。

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