《MUMEI》
栞side
昴は私を見てくれなかった

彼の言葉は嘘しかない

「栞、ごめん…」

「何を謝ってるの?一人がいいの。
一人にしてよ!!」

昴は渋りながらも部屋から出ていった

結局、期待していた言葉はなかった
それでもここにいる意味はない
住む所探さなきゃ前にバイトしたのが
たくさんあるからお金はいい
問題は昴の居るこの状況でどうやって行動するか

元々物は少ないしお金とかケータイ
服何枚か鞄につめて
あと制服も
住む場所は明日決めよう
土日で良かった〜

扉に耳をあてリビングの音を確かめる
人はいないようだ
昴は多分部屋に居るのだろう
行くなら今だ
音をたてないように静かに玄関へ
玄関に鍵を置いて
幸せを夢見て住んでいたここにさよならをして出た

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