《MUMEI》

「名前ですか。僕に名前はありません。好きに呼んで下さい。」


「名前ないの?かわいそう。じゃあ私が名前をつけてあげる。」


「えっ…。」


「あなたの名前は、シュラール。」


「シュラール…。」


「うん。よろしくね、シュラール。」


「は、はい。ではどうぞ、戻って下さい。」


「うん。」


私はシュラールに、微笑んでから、トイレ(扉)の中から出た。

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