《MUMEI》
一年生
何事も普通が好きで周りと同じように行動していた。
だから、自由に走り回る者が羨ましかった。


不満は常にある。

最近の不満は心と体の矛盾だ。




布団の中で広がった精液を見ながら一人鬱に入る。


七生は4月までバイトだ。
一線を越える前に、突如昔の嫌な思い出がフラッシュバックして精器が萎縮するのをなんとかしたい。

まだ七生に切り出せずにいる……。バイトのせいもあるけどなんか情けなくて言えない。



こんな悩みに心砕いてる俺も高校三年生、今日は始業式。

放課後はまだ七生がバイトに直行するから一緒に帰れないけど朝や日中は会えるんだ。これで少しは鬱積とした毎日から離れられるだろう。


……早く支度して起こしに行こう。

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