《MUMEI》

「きゃっ!」


私は転んだ。


どうして
こんな時に
転ぶの!


「沙都奈、逃げちゃダメでしょ…。」


ママは、ゆっくり近づいてくる。


「嫌…、嫌…、殺さないで…。」


「ダメよ…。だって子持ちってバレたら、彼と結婚できないもん。」


「嫌…、私何でもするから、殺さないで…。」


「ダーメ。死んでね、沙都奈!」


ママは包丁を私に振り下ろした。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫