《MUMEI》 「お時間でございます。」 「あっうん。」 79は、赤い液体の入った、ワイングラスを僕に渡した。 「ありがとう。」 僕の体は特殊で 血を 作ることができない。 だから、この赤い液体、血を飲むことで補っている。 血管から直接入れることも出来るのだが、今は無理。 「ねぇ79、あとどのくらい大丈夫?」 「長くはありません。」 「そう。」 僕は、血を一気に飲んだ。 前へ |次へ |
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