《MUMEI》

些細な理由だった、心を許したきっかけなんて、結局見た目がある程度良かったから、お互い流されるまま付き合った。

名前もまともに覚えてなかった麻里は二回目のデートで林 一毅と名前を知ることとなる。

一毅とは3回目のデートで気付いた。
見た目もよく、遊んでいるのもわかる。

スキンシップだって二回目のデートでどんどん近くなった。

絶好のタイミングで暴風雨に見舞われ、仕方なく帰れなくなった麻里は一毅のアパートに厄介になった。

シャワーを借りて、一毅のシャツとジャージを借りた。
男の独り暮らしにしては綺麗にしてある。

たまに靴下がそっくり返って干してあるのも、好感が持てた。

「麻里チャン、手首細いよね。時計一番小さいとこに締めてある。」

何気無い話題の振り方、手首に触れられて、キスをされる。
麻里がゆっくり肩に手を置くと、一毅の目の奥には鋭い光が漏れた。

電気を消すように、頼むと従ったのだが、かえって一毅を焚き付けただけだ。

「汚いからダメよ」
パンティの上から舌でなぞられて麻里が固まると、一毅は縮れた芝の上を存分に湿らせ、女の快楽豆を剥き出してやる。



いやらしく熱を帯びた吐息に、包まれると、手際よく一毅がスキンを雄獅子に被せた。

「挿入れるよ?麻里チャン……」
一毅とのセックスは前戯の時間を多くとった、愛されている実感を伴ったものだった。

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