《MUMEI》 真実の断片4−−−−−−−−−−− 「…………殺した?……嘘……だろ」 高科は信じられなかった。 どうして真弓が…………… 「本当よ………嘘ならどれだけいいか。まさか殺した後に後悔するなんて思もってもみなかったわ」 後悔という言葉とはうらはらに、真弓は無表情だった。 「いったい何時?何処で?どうやって」 「落ち着いて守君、……ねえ、こういう場合はあなたが私を落ち着かせようとするのが普通じゃない」 真弓は軽く微笑んでいたが高科は笑うことなんて出来なかった。 −−−嘘であってくれ。あぁ、あれだ、きっと真弓が新しい漫画を書いていて、殺人を打ち明けるシーンを書こうと思ったが、その時の相手の様子をどうしようか悩んだんだ。 だからこれはその実験なんだ。 俺の態度を見て参考にしているだけ。 なぁ………そうなんだろ。 「今さら事実は変わらないわ。前に私の漫画見せたでしょ。その時と同じ殺し方をしたの」 −−漫画………あれのことか……掃除機の…………… 「そんな……………本当なのか……」 −−−−−−−−−−−−− 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |