《MUMEI》 野蛮な隣人 6短い金髪の爽やかボーイに、千香は安心して身を任せた。力を抜いてリラックスする。早速マッサージが始まった。マッサージ機で脚をマッサージする。気持ちいい。 「千香さんは、まだ若いでしょう」 「岡田さんは?」 「26」 「何だ、あたしと2歳違いか」 「じゃあ、千香さんは28歳?」 千香は振り向いて岡田を見る。岡田は笑った。 「冗談。24か。全然若いじゃん。新婚?」 「いえ、もう一年になります」 質問攻めを遮るように、千香から聞いた。 「背高いですね」 「191センチあるよ」 「凄い」 身長が高いだけでなく、筋骨逞しい。Tシャツがはち切れそうだ。千香は「いい体してますね」と褒めようとしたが、お返しに自分の体も褒められそうなので、言うのをやめた。 「気持ちいい?」 「凄く気持ちいい」 肩と腰と両腕、両脚を入念にマッサージすると、岡田は彼女の背中を触って言った。 「じゃあ、次、仰向けになって」 「はい」 仰向けは少し恥ずかしい。もろに水着姿を見られてしまう。しかし千香は大胆に両手を枕もとに上げて、身を任せるポーズを取った。 岡田は興奮していた。彼女は両目を閉じているので、千香の顔と体を改めて見た。本当にかわいい。イイ女だ。 「千香さん」 「何ですか?」 「いい体してるね」 「みんなに言ってるんでしょ?」千香は目を開けて笑った。 「まさか」 岡田は内腿をマッサージする。強烈な振動なので千香は緊張した。 「ここのプールはよく来るの?」 「たまに」 その時、電気マッサージ機が千香の股を直撃した。 「あああああ!」 「ごめん、手が滑った」 不意打ちに敏感なところに強烈な振動を当てられ、思いきり変な声を出してしまった。千香は真っ赤になって両手で口を押さえたが、それを誤魔化すように怒った。 「何やってるんですか!」 「ごめん、ごめん」 「ごめんじゃないわよ。わざとでしょ?」 「違うよ」岡田は笑顔で目を見開いた。「わざとじゃないよ。手が滑って」 「滑るわけないでしょ。あなたが今したことは痴漢ですよ」 凄い剣幕に、岡田は焦った。警察沙汰は困る。 「謝ってください」千香は怖い顔で睨んだ。 「あ、すいませんでした」 「やっぱりわざとなんだ」 「違うって」 岡田は困った。 「お金いらないから、気分直して」 千香は無言のまま岡田を睨んでいたが、すました顔をすると、また仰向けに寝た。 「お金は払いますから、ちゃんとまじめにマッサージしてください」 許してくれたようだ。岡田はホッとした。と同時に、反撃開始だ。そこに気づかない千香は、怒り過ぎたことを少し反省し、真顔で言った。 「岡田さん。もう怒ってないから大丈夫ですよ」 「ホント?」 「ちゃんと謝ってくれたから、いいです」 (生意気!) この生意気娘にはお仕置きが必要というSな結論に達した岡田は、早速作戦に取りかかった。 「千香さん、ストレッチをします。両手を上げて。バンザイして」 「こうですか?」 千香は素直にバンザイの形で両手を枕もとに上げた。岡田は彼女の両脚をつかみ、広げる。水着姿で脚を開くのは恥ずかしいが、言われた通りにした。 前へ |次へ |
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