《MUMEI》
露出願望 8
千香は真っ赤な顔で横を向き、両目を閉じた。手足を縛られているから、胸も股も隠せない。全部見られてしまった。

(恥ずかしい!)

「千香。いい体してるじゃねえか」

真壁が千香のおなかを触り、胸を揉む。

「やめて!」

「やめないぞ」

全身を両手で触りまくる。夢にまで見た惚れた女の裸だ。千香は激しくもがいた。

「やめて、お願いします、やめてください」

「そういうこと言うと股にキスしちゃうぞ」

「やめて!」

恐ろしいことを言う男だ。人には秘密だが、まだ夫にもクンニをされていない。だからほかの男の唇で大切なところを責められるわけには絶対にいかない。

「股にキスされるのと、おなかを触られるのと、どっちがいい?」

「おなか」

「よーし」

真壁は千香のセクシーな美ボディを味わうように触りまくる。

「ん・・・」

「気持ちいいか?」

「別に」

「悔しいか?」

千香は返答に迷ったが、答えた。

「真壁さん、少しだけなら触ってもいいから、レイプだけは絶対に許して」

「なるほど、ただやめてと言うよりは効くな」

真壁は千香の全身を触りまくった。

「んんん・・・」

手が股に近づくと、千香は哀願した。

「そこは許して」

「ココを触らないでどこ触るんだよ」

「わかってください。あたし、人の妻です。そこを触るのだけは許していただけませんか」

「かわいい」

真壁は下腹部や内腿を触りまくり、千香を緊張させる。

「野蛮人の俺にはその辺の細けえことはよくわかんねんだ」と手が股に触れそうだ。

「待って! あなたは野蛮人なんかじゃない。自分で紳士って言ったんでしょ」

「千香。本当は夫への契りではなくてよう。ココを責められたらイッちゃうからだろ」

「何言ってるんですか」千香は小声で呟くと、横を向いた。

「何、俺様に愛撫されてもイカない自信があるのか?」

いよいよ迫って来る。千香は泣きたかったが、堪えた。

「ありません」

「ねえのかよ?」真壁は意外な答えに焦る。

「真壁さん、上手そうだから」

「くすぐるねえ」真壁は喜んだ。「惚れた女に褒められるのは嬉しいぜ。お礼にくすぐってやろうか」

そう言うと、真壁はまさかのくすぐり拷問。千香の両脇をくすぐりまくる。

「何してんのやめて・・・きゃはははははははははは・・・いやははははははははやめははひあはははは・・・」

真壁は面白がって、千香の脇や腰や足の裏をくすぐって、とことん困らせた。

「やめてあはははははははははひあはははっは・・・あはははやはははははふはははははひははははは・・・」

真っ赤な笑顔で首を左右に振ってギブアップの意思表示。歯を食いしばる千香がかわいい。真壁は聞いた。

「降参か?」

千香は頷くしかなかった。

「降参てことは、この体を好きにしていいってことだな?」

これは頷けない。頷けないけどくすぐりには耐えられない。千香は泣いた。

「泣くなよう」

真壁はくすぐりをやめた。

「んんんんん・・・」

千香は声を上げて泣いた。くすぐりはきつ過ぎたか。

「千香。素っ裸にされてくすぐりの刑は悔しいだろう?」

「だったらやめなよ」

「ほう」真壁は燃えた。「まだそんな生意気な態度を取れる元気が残っていたか」

哀願すると思ったが、千香は両目を真っ赤に腫らしながら、口を真一文字にして真壁を見る。

「わかったよ、そう怒るなよ」

「じゃあ、ほどいて」

真壁は少し考えると、言った。

「愛撫してもいいか?」

「ダメです」

「愛撫させてくれたらレイプはなしでいい」

千香は寂しい表情をして考えたが、妊娠がいちばん怖い。

「絶対愛撫だけと約束してくれますか?」

「もちろんするぜ」

「なら、お手柔らかに」

千香は観念したように両目を閉じた。真壁は本気で燃えた。愛撫させてくれたら、絶対その気にさせてみせる。メロメロにして、抱いてとせがませてみせる。

「行くぜ、千香」

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