《MUMEI》
出口
そうして今日も一日無事にバイトが終わった。例の一條はずっと浅野さんに付きっきりで仕事を教えてもらった様だ。
「一條君お疲れ様。また明日頑張って。」と浅野さんがいってあげていた。
「はい!ありがとうございました。」といって帰っていった。
更衣室に戻ると浅野さんが、「新人の子案外要領がよくて仕事の内容ももう掴めたみたいよ。すごいわ。」と驚いていた。
以外だ。あの手の男はバイトとか働く系は苦手そうなのに。一條は見た目はチャラチャラしているがやる時はやるらしい。
愛美が「へぇー意外ですねぇ!チャラそうなのに。」菜々が考えていた事とまったく一緒だ。「本当よ驚いたもの。」と浅野さん。
菜々は無言で服を着替えた。
三人で更衣室からでて出口へ向かうと…
一條がいた。
「澤木さん!」といった。菜々は唖然とした。「ちょいと一條君澤木さんには近付かないっていったでしょ?」と浅野さん。すると
「でもそれはバイトの時だけでしょ?バイト意外の所なら普通にしていいじゃない。」といった。菜々は信じられなかった。
「そう言う事じゃなくて!」浅野さんが言おうとしたら「いいです。浅野さん私が話をしますから。2人は帰ってください。」といった。

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