《MUMEI》

「――い、おい、起きろ」


「わっ!?」


気がつくと、僕は車の中で眠っていた。


「人様が運転してる車で呑気に寝てんじゃねーよ」


拓海は僕の手を取ると、家の中に案内した。


「あの女は地下室に閉じ込めた。起きるまで様子を見る」


「それまでどのくらいかかる?」

「かなり強力な睡眠薬だからな、あと3時間は目を覚まさない」


「そう…」


「それまでそこらへんに座ってろ」

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