|
《MUMEI》 新人は、２パターンに分けられる｢はじめまして、pattern(パターン)と言います｣ ｢同じく新人の、night(ナイト)です｣ patternと名乗った男は、優しげに微笑んでnylonと握手までしている。一方、nightと名乗った男はむっつりと黙ったまま腕を組んでいる。 ｢patternは人懐っこそうね｣ blondが呟く。fatも頷きながら、 ｢patternは、blondと似てる髪の色だね｣ 確かに、patternはblondに近い茶髪だ。 ｢ならあんたこそ、nightと一緒じゃない｣ nightは、黒い髪に切れ長の黒い目と、この国ではあまり見られない組み合わせだ。fatも、目の色が青色の他はnightと同じだ。 ｢ほら、nightも挨拶しなよ｣ patternがnightの背中を押しながら、こちらへと寄ってくる。blondは、 ｢私、ちょっとnylonの所に行ってくるわ｣ そそくさと離れていく。目の前には、nightが仏頂面で立っている。 ｢nightだ。よろしく｣ ｢fatです。こちらこそ｣ 互いに仏頂面のまま、挨拶を交わす。そして、fatは痛感した。新人は、２パターンあると。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |