《MUMEI》
「SOGOへGO!」
そんなこんなで中央駅到着である。
「やっぱ休日だと人多いねぇ」
「そうだな。人がゴm」
「それ以上喋んな」
待ち合わせ場所に着いた時に何があったか気になるかい?………言わせるな。
「なあ伊桜。昼飯おごるから許してくれよ」
「ふんっ、これじゃあ待ち合わせにした意味ないじゃん。家隣なんだから起こせばよかった」
どうやら雰囲気作りらしい。初っぱな計画を滅茶苦茶にさせてもらったがな!わはは!
「反省してる?」
伊桜が睨む。
「してるしてる」
「ならばよろしい。ではSOGOへGO!」
「なっ!昼飯SOGOで食うの!?」
店を選べば苦学生でも食べれそうな値段のものは少なからずあるが、それでもべらぼうに高い。それがSOGOだ。
「しばし待たれよ!」
ひーふーみー、と財布の中身を確認。
うん、無理だー。
「銀行に行かせてくれ!」
「ちっ、しょーがないなー」
「レディが舌打ちとはいかんな」
「殺すぞ」
今日の彼女はいつもより辛辣です。
とりあえずこれから銀行へGO。

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