《MUMEI》
嫌なやつ
「fat、いる〜?」
新人二人が来た夜。fatは、自室で本を読んでいた。
「どうしたの、blond」
部屋のドアの前にはblondが立っている。
「新人の歓迎会やるんだけど来る?」 
新人とは、あの明るそうなpatternと始終仏頂面だったnightだ。
「う〜、どうしよう」
「まあ行かないとnylonが怒るわね」
「……、それ、言外に行けって言ってるよね?」
「そうよ?」
「あんたってやつは!」
押し問答をした末に、歓迎会の会場に向かう。fatの服装は、いつも通り。黒い軍服に黒の外套。それに加え、fatの髪の色は黒なので全体的に暗く見える。それを狙っているためでもあるが。
「fat連れてきたわよ」
blondがそう言うと、奥からナイフが飛んでくる。顔を逸らして避ける。
「またあ?いい加減にして、nylon」
ナイフを投げると言えば、nylonしか思い浮かばない。
「へへっ、避けれるじゃないか」
「当たり前です」
そう言って、適当なところに座る。

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