《MUMEI》
暴走。
「ごめん………!ごめんよ………千雨!」
そう言いながら、僕の手は止まらない。
柔らかい。千雨の胸から手が離れない。
いつのまにか千雨を後ろから胸を揉みしだくような体勢になっていた。
焦れったくなり、シャツを捲り上げ、ブラを強引にずらす。
露になる乳頭をコリコリと弄び、首筋を舐め回す。
「あ………っ、ちょ、先ぱ……い………こんなところで……ん」
もっと。
もっともっともっともっともっと。
頭はもう真っ白で、ここがどこだとか、もう関係がなかった。
「ごめん………!ごめん千雨………!僕もう!!」
歯止めが効かない。
こんなところでこんなことをして、ダメだと理解しても、本能は振りきれない。
「先輩」
千雨の声にハッとなる。
「いいよ」
にこりと微笑んだ。
可愛くて、愛しくて、色々な感情が溶けて混ざりあって。
めちゃくちゃにしてやりたいと思った。
本能は理性を容易く飲み込んだ。

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