《MUMEI》
第1章
〜第1章〜

世界に少数しかいない魔法を扱う者。
昔、人々は彼らを“神”と称えた。
火を起こし、風を吹かせ、雨を降らせる。
そういった魔法のお陰で人間は生きてこられたのだろう。
今では彼らを“神”ではなく、“魔法士”と呼んでいる。
その中でも上級の魔法士は、王様に仕え、“王宮魔法士”という名を貰う。
彼らは戦争に借り出されたり、式典に出たりと実に大変な、そして重要な任務を任せられた。

彼らはとても大事な人材である。
理由は、魔法士という存在がとても少ないからだ。
魔法士になりたい人はたくさんいる。
しかし、存分に魔法を扱える人間が一つの国に十人ちょっと。

魔法を使うためには体の一部、又は武器に魔線を書き込まないといけない。
普段はどうもなっていないが魔法をその線に走らせると、色が着き鮮やかに光る。
色の種類はたくさん。赤、黄、青、緑、オレンジ、黒……
その大事な線を書くのが上級魔法士の“魔線修繕士”だ。
魔線修繕士は国に4〜5人いる。
王宮魔法士が任務先で魔線に不具合があったときや、他にも様々な理由でピンチの時に補佐としている。
一人の王宮魔法士には必ず専属の魔線修繕士が一人就く。

世界でも王宮魔法士の次に強いのは魔線修繕士と言われている。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫