《MUMEI》 「おい、エルザーディル」 「なんだ」 「今日式典があるんだろ?王宮魔法士任命の。そろそろ行かないと始まってしまうぞ」 「いや、大丈夫だ。王宮魔法士の任命の後に、俺達、魔線修繕士の任命があるから」 「そういうもんかね…」 エルザーディルと呼ばれた青年は17歳ぐらいに見えるが、まだ幼さをほんのり残している。 綺麗な顔立ちをしており、青みがかった銀色の髪の毛のせいで、よりいっそう人の目を引いていた。 「まぁ、これからはここを訪れることも少なくなるかもな」 「そうか。アイラージェが寂しがるな。たまには来いよ」 「はいはい。じゃあ、行ってくる」 「魔線修繕士、がんばれよ。」 「ああ」 エルザーディルは友人らしき人に軽く手を振り、その場から去って行った。 *************** 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |