《MUMEI》
掃除用具入れ
イってから疲れはてて教室の床に
寝転んでいた。

「腰が痛い…」

横にいるのはおれの嫌いだった
藤本。
おれはこんな嫌いな奴に抱かれる事を
あっさり許可してしまい少し後悔している。

おれはついに頭いかれたか。
痛い筈なのに癖になる…とか思って。

ふと、おれは藤本を見た。

その時おれはあることに気付く。

やべえ、おれたち今全裸じゃん。

早く服を着ないと
またこいつに抱かれるかもしれない。
しかも床には精液が飛び散っている。

こんなのを見られたら
堪ったもんじゃない。
おれは服を拾い上げ、下着を
着はじめた。

すると藤本はとんだ爆弾発言を
咬ました。

「あれ?もう一回ヤらないのかよ?」
「は…!?何言ってるんだよてめぇ」

とおれが怒ったところで

「アハハハ…」

部活の仲間達の声がした。

おれは慌てる。
どうしよう。藤本は全裸だし
おれはまだ上の下着しか着てないし精液
飛び散っているし、しかも部活に
行かないでこんな事してるって
ばれたら…。

と藤本は何も言わずおれの腕を
引っ張った。
掃除用具入れの中に隠れたのだ。

「あっ…」
「静かに」

掃除用具入れの中は暗く狭いので
藤本と抱き合っている形になった。
…体が暑い。

パタパタパタ…

「結局杉浦と藤本が来なかったなー」
「まーいいよ、着替えよう」

どうやら部活の皆は教室で着替える為に
教室に戻ってきたみたいだった。
…いつもこの中におれと藤本がいる訳だが。

…やべえしまった。
おれは思った。

いつも着替えてから時間が
ある時は6時までよくふざけあって
遊んでいる。

今の時間は…掃除用具入れの小さな
穴を除き混んで確認する。
まだ5時25分だ。

最悪だ…
あと三十分以上もこいつと抱き合って
なければならないのか?

それにもし、あいつらがここの扉を
開けたとしたら…
ああ…最悪だ。

しかしきっとここで息を殺して
待っていたら大丈夫だ。多分。

と、藤本はおれの下着に手を入れて
乳首を摘まんできた。
小声で注意する。
「おい…こんな状況で触るのは
止めろよ」
「いいじゃん、俺お前のピンク色の
乳首見たくて仕方ないし…よっと」

藤本はおれの下着を無理矢理脱がした。

「うわっ…!何するんだよ!」

小さな声で怒鳴った。

「こうするんだよ」

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