《MUMEI》

カグは激しくなくて
甘くとろけるような快感をくれる──

物足りなさなんて見抜いて
その物足りなさなんて埋めてくれる

理想のパートナーと
言えるくらいだ……

女を知り尽くす男とも 言えるぐらい……

「さりな、激しくしちゃうよ?いい…?」

「うんっ…」

心でおもってることなんて
すぐ分かっちゃうくらいなんだもん。

たまたまなんて言えないくらいなの──


バイブで再び激しくかき回し
蜜があふれ出す───…

熱く、甘く、光る蜜───…

カグは味見をした。

「さりなの蜜、おいしい…」 

「そっ…そんなぁ…はぁ…ふっ…」

ドキドキさせられる。

あの怯えまくっていたカグはどこへ行ったんだろう。

「…もっと、舐めさせて。甘すぎてもっと舐めたくなる」

舌で舐められ、舌で感じる。

「ふ…んんっ…」

あふれ出す蜜。

止まんない。

「はぁあん…感じちゃう」

「もっと感じて、さりな……」

初対面なのに、こんなにも感じるだなんて。

経験者なんだ……正真正銘の。

甘く、深く、その先まで感じちゃいたい…

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