《MUMEI》
聖夜に降る雪(オリジナル短編)
クリスマス。それはあまり好きじゃなかった。


今年こそは必要とされたい…毎年思った。有名なクリスマスソングのトナカイだってクリスマスは活躍し、必要とされる。自分はどうだろうか?友達も少なく親からも冷遇された俺が誰かに必要とされているのかと。



けれど今年は違う。
貴方がいる…。必要とされている…初めての感覚は少しむずかゆい気もしたけど、何より嬉しかった。



待ち合わせ場所の大きなイルミネーションの下、待つ自分は年甲斐もなくソワソワしている。雪が降る中、多くのカップルが行き交うのを見ながらこみ上げてくるニヤニヤをマフラーで隠す。


待ち合わせ、いつもギリギリにやってくる貴方は相変わらずのスーツなのだろうか。仕事中しかしない眼鏡姿も見てみたいな、そんなことを思い遠くに僅かに見える彼に手を振った。





…何書こうとしたのだろうか?わからない…

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