《MUMEI》
見習い召喚士と試練の合宿
セルエルとアルギエル…2人が来てから1ヶ月、新たな校舎へ戻る日がきた。毎日必死に特訓したおかげで最低限のコンビネーション攻撃もできるようになった。

セルエルは魔力が少ないため少量の魔力で戦えるように剣士になり、アルギエルは膨大な魔力を惜しみなく使って戦闘をする。知れば知るほど正反対だったのだ。

母や妹、馴染みの人々は村の出口まで見送りにきた。カノンと2人、町への道を急ぐ。早い生徒はもう養成所に着いているだろうか。

「ルシアくん2人目の召還できるようになったんだね。」

「…うん。2人とも正反対なんだけど、相性いいって言うか……不思議な人たちなんだよね。」

「へー、2人向こうの世界で知り合いだったのかな?」

「そんなことは言ってなかったし違うと思うよ。」

そしてルシアから質問をする。

「そっちはどうなの?新しく召還できた?」

「中級のローズソルジャーっていうお花の剣士が1人。初めての中級だよー」

「ローズソルジャーか…。魔法と剣の両方使える万能型だったよね。」

そんな会話をしているうちに町の方角から賑やかな声が聞こえ始める。町に近づくにつれて人も多くなり始め、ようやく町に着いたという実感が持てた。

「ルシアくんの召還獣見たらきっと驚くだろうね!」

「はは、そうかな…?」


新しい校舎の前には教官が立っており、久々にやってくる生徒たちを出迎えている。ルシアたちも綺麗に作り替えられた校舎の門をくぐるのであった。






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