《MUMEI》 2人が寮の廊下を歩いていると1人の少年と出会った。ルシアの隣の部屋に住む、金髪が特徴的な貴族の少年はラフェルという。ルシアと話せる少ない人々の1人で、貴族なのに偉そうにせずクラスでも人気者なのだ。 「ルシアにカノン!1ヶ月ぶりだな!!」 そして、熱血漢としても有名なのである。 「ラフェル、ひさしぶり。」 「ひさしぶりー!」 「現在8割程度の生徒が帰ってきているようだぞ!明後日の授業開始が楽しみだな」 ラフェルはこの町に住む親戚の別邸にいて寮に入れるようになった直後に戻ってきたらしい。 「ルシアは何か強くなったようだな!他の学友もきっと…フフ、楽しみで仕方ない!!」 満面の笑みを浮かべ心の底から楽しみにしている彼は向上心の塊なのだろう。 ルシアやカノンも同じ気持ちだった。 綺麗に作り替えられた教室に生徒たちが集まる。授業開始のベルが鳴り、女性教官が入ってきた。 「みなさん、ごきげんよう。さて、さっそくなのですが…」 持っていた丸めた紙を前の黒板に貼る。そして生徒たちは書いていた内容を見て驚いた。 「この紙に書いているとおり、1週間後、合宿を行います。3人組で行いますので2日後までに3人組をつくり、届け出てください。」 これが養成所の試練の始まり。 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |