《MUMEI》 再婚〜歩視点〜 そう言った麗羅チャンは 下を向いたまま 寂しげな優しい表情を浮かべた。 そしてまた口を開く。 『私は、また幸せな毎日を送っていた。 その人は、仕事帰りに 毎日来てくれて 私のことも可愛がってくれてた。 "麗羅チャンは、本当にお父さんに そっくりだね"って 言われるのが すごく嬉しかった。 お父さんは、居なくなっちゃったけど ずっと私の側に 居てくれてる気がしたから・・・。 そんな毎日が2年ぐらい続いた。 ある日、その人は いつもより早く 私の家に来て お母さんも、すごく張り切って いっぱい料理を作って待ってたの。 そして3人揃って 料理を食べ始めたの。 みんな笑顔で "美味しいね"って言って お母さんの作った料理を食べた。 食べ終わって 私が"ごちそうさま"って言うと 少し緊張した空気が流れた。 そしてお母さんが "麗羅・・・?お母さんね 小林さんと結婚しようと思うの・・・。 麗羅はどう思う?" って私に聞いてきたの。』 前へ |次へ |
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