《MUMEI》
運命の番号
ユウキ「みなさんっ!静かにっ!これから大事な説明会を始めます。」
今、目の前にいるのがユウキ先生でトモエのクラスの担任である。
ユウキ「今、みなさんが通っているココ。戦闘員養成学校は戦闘員の資質がある者を選別する場所です。あなた達はもう戦学8年生です。なので卒業試験を受けることができます。しかし、これは強制ではありません。まだ、自分に自信がない人は次の試験へと繰り越しができます。」
すでに教室は受けるか受けないかでガヤガヤしている。
ユウキ「静かにっ!しかしこれは単独ではなく、チームで試験を受けます。それも考えて今、机の上にある用紙に記入すること。」
トモエ(ふーん…まっ、おもしろそうだし受けるか。)
ピッと受験の所に丸を書く。
周りには自分と同様もう記入し暇そうにしている人やまだ悩んでいる人、まわりをキョロキョロしている人がいる。
トモエ(やっぱり、悩む人はいるんだなぁー…まっ人生が決まるわけでもあるしね。)
ユウキ「みなさん、かき終えたようなので紙をあつめます。集計するのでしばらく自習!」
トモエ(自習ってマジかよ…)
トモエは自習というものが大嫌いなのでなぜなら周りのバカ男子はたいてい自習などせずバカ騒ぎするだけだからだ。
トモエ「ウォーク○ン持ってきて良かった…」
イヤホンを耳に当て、トモエはさっそく自習道具をだす。
トモエ(えーと…攻撃を死角75°で当てる場合で、距離は50mだとする。その時、相手の必殺確率はいくつか求めよ…)
「ねぇー、トモエ。」
トモエ「んっ、キョーカか。」
キョーカ「あのさ、トモエはどっちにした?」
トモエ「もち、受験。」
キョーカ「だよね。私も。」
トモエ「チームってどういう事だろう…?」
キョーカ「聞いた話によると、クラス混合で分けるらしいよ。」
トモエ「マジカ…!?」
すると、ガラガラと扉があく音がしてユウキ先生がはいってきた。
ユウキ「はーい、着席。」
キョーカはじゃねというと元の席に走っていく。
ユウキ「チーム分けが終わりましたのでこれから発表します。」
ユウキは名簿をスラスラと読み始める。
誰もが緊張した様子で自分の番号を聞く。
ユウキ「クジラ、165。ミナス、120。トモエ、197…」
トモエ(呼ばれたっ!197っと!)
ユウキ「以上。呼ばれた者はその番号の部屋に行くこと!これにて解散っ!」
一斉にザワザワと席をたち、みな部屋へと向かい始める。
トモエ「さて、わたしもいこっと。」

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