《MUMEI》

トントン…
トモエ「失礼します。」
アオキ「よーこそ!アオキ組へ!!」
トモエ「へっ?」
ドアをあけるとそこにはイスに座る20代後半くらいの女性がたっていた。
トモエ「どちら様ですか?」
アオキ「んっ?君の番号の試験官員のアオキだ!よろしく!!」
トモエ「よ、よろしくお願いします。」
若干高いテンションに顔が引きつる。
アオキ「まっ、座って。」
とあいているイスを指差された。
まっそこは素直に座っておく。
トントン…
ココロザシ「失礼しまーす。」
入ってきたのは少し頼りない雰囲気の男子。
てか、足細ッ!女として尊敬するわ…
トントン…
オオガワ「失礼します。」
トモエ「あっー!」
オオガワ「えっ?」
アオキ「どしたの?」
トモエ「な、なんでもないです…」
なんと入ってきたのは今朝公園で見かけた男子だった。
トモエ(あ、案外…背が小さい…。)
それが第一印象である。あとは目がデカイ…。
トントーン…
ショウトウ「し、失礼します。」
次に入ってきたのは明らかに戦闘ではなくおしゃれ重視の服に身を包んだ女子。
トモエ(いやー…それで戦えないよ…。あんさん。)
椅子に座ったは座ったで鏡を取り出して髪型を見ている。
そんな髪なんかスグに崩れるかよ…
アオキ「んっ、みんな揃ったね!じゃまず自己紹介からっ!!」
と、頼りない男子を指す。
ココロザシ「えっ?俺から?えーじゃ、ホシノハラ・ココロザシ。好きなことは読書。嫌いなものは暇な時。」
アオキ「じゃ次!」
オオガワ「僕の名前はフクホン・オオガワ。好きなことはゲーム。嫌いなことは勉強。」
アオキ「次っ!」
ショウトウ「私はナツコダチ・ショウトウです。好きなことはショッピングで嫌いなことは戦闘ですっ。」
アオキ「じゃ、最後!」
トモエ「トモエです。好きなことっていうか得意なのは戦闘で嫌いなものは野菜。」
オアキ「じゃあ最期に私の紹介するよ。私はユウキコ・アオキ。好きなことは鍛錬で苦手な事はメイクかな。」
ショウトウ「トモエちゃん、よろしくね!」
トモエ「えっ?あっよ、よろしく。」
ショウトウはクスクスと笑う。
トモエ(あー…いかにも女子って感じだなぁー…)
アオキ「では試験の説明をするよ。2日後に試験は開催します。まず第一次は筆記。第二次は実践。第三次は演習だ。第三次だけがチーム戦となるので今のうちに仲良くするように。そしてこの3つの総合得点が合格ラインに達すれば合格し、下級戦闘員となります。まっ、今日は簡単にみんなの実力を見せてもらうよ。ついてきて。」
とアオキは席をたち、外へと歩いていく。
その間にすでにココロザシとオオガワは話をして仲良くしているようだ。
ショウトウ「ねぇ、トモエちゃんって名字がないんだね。」
トモエ「んー、そうなんだよねー。理由は知らないんだけど。」
ショウトウ「すごい面白いね!」
トモエ「そ、そう?」
喜んでいいのか悪いのか微妙な返答である。
えーと話題、話題…あっ!
トモエ「ショウトウちゃんの洋服、かわいいね。」
ショウトウ「本当っ!?これお気に入りなんだ!」
トモエ「へー!私ももうちょっとおしゃれしないとなー…」
ショウトウ「そう?トモエちゃんのはスタイリッシュでいいと思うけど。」
トモエ(ほ、ほめられたぁー!!)
トモエ「あ、ありがとう///ちょっと照れるなぁ〜。」
ショウトウ「アハハハ!これからもよろしくねっ!」
トモエ「こちらこそっ!」

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