《MUMEI》

メールの内容は全く愛想のない、簡潔なものだった。

たった一行


『“予告写真”から助かる方法を教えてください。』


ただそれだけを打つと、司は直ぐさま送信ボタンをクリックしてしまった。


「ねぇ、もう少し内容考えた方が良くなかった…?」

それに対して、美樹が不満そうに言いう。
優香も同じ意見らしく、表情が多少曇っている。

しかし、それでも司はコレでいいんだと言い張った。


「じゃあ仮に、今の俺達が置かれている状況を伝えたところでどうなるよ?」

「それは…」

「俺達は一刻も早く、解決策を知らなくちゃいけないんだ。
余分な文章は必要ない。
知りたい事だけ聞けばいい。」

「‥そうだね。」

「だろ?…あと、返事来る迄に、さっきも言った通り事件の事をもう少し詳しく調べるぞ。」



司は一端『霊道の扉』から出ると、今度はニュースサイトへ移動した。

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